https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180921-00010001-jij-sctch
未知の毒物、サリンの被害を受けてしまった医師のサバイバルストーリー。
入院し、自ら重症でありながらも、サリンに関する海外の軍の膨大な数の論文を仲間である 医師達と共に必死に読み、症状の特徴や治療方法などを正確に突き止め、類似する臨床例などとも照らし合せながら、ご自身のリスク状態を客観的に把握して対処していかれたプロセスが語られていました。
助かる助からない、後遺症の程度は本当に運に左右されるものの、知識や情報がとても大切だということ(認知 Cognitive コーピングチャンネル)、被害後のPTSDのリスクについても、孤立を避け早期に仕事復帰をして人とつながりながら過ごされた(社会 Social コーピングチャンネル)というのは、予防因子として働いた〔実際にPTSDに関する回復因子・予防因子とされているのは、社会的サポート(人とのつながり)と言われている]のではないかと思われることなど、色々考えさせられました(他にも麻痺、呼吸停止など毒物による症状そのものもPTSDになりやすい要因ではないかと推測されるものの)。
未知の事態に遭遇し、不安や恐怖を抱きながらも自分の身に何が起こっているのかということを観察していく(関係性、縁起を観る)というのは、とても重要であるなと思いました。
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